ブログ

Blog

生きてることはあたたかいこと

ハートの画像

前回お話した東洋医学の考え方の「気・血・水」についてそれぞれ説明したいと思います。

気(き)について

元気、活気、やる気などといった、目に見えない体に流れるエネルギーのことをいいます。すべての原動力になるものです。

呼吸や心臓、血液の流れなだすべて「気」によって行われます。 「気」が変調を起こす状態が「病気」です。

血(けつ)について

 血は血液、血巡りのこと。全身に栄養を運んで老廃物を流してくれます。血が不足すると貧血になって免疫力が下がります。

 また、血液の流れが停滞すると肩こりや頭痛、めまい等が起こります。

水(すい)について

水は血液以外の体内を巡る、すべての水分のことをいいます。

汗、涙、尿、胃液、リンパ液、脳脊髄液、皮脂等のことです。

全身に潤いを与え、体内を循環しながら老廃物を排出します。

うまく循環されず停滞するとむくみが起こります。

この「気・血・水」のバランスが大切で、多すぎても少なすぎても体のリズムが狂い不調になります。健康のためにはどれも欠けることができない大切なものです。

体調がすぐれないときに貧血を起こしたり、急に立ち上がった時にめまいを感じることがあると思います。東洋医学ではこのようなめまいや立ちくらみは全身の気血(きけつ)の流れに乱れが生じている可能性があると考えられています。

このような症状は気血の循環をスムーズにすることで、症状を改善すること

ができます。

また、めまいや立ちくらみを起こした時の応急処置として慌てずに静かに腰

を下ろして、耳の後ろの硬い骨(風池 ふうち)のところを少し強めに指先でゴシゴシと上下にこする方法があります。とっさの時、症状の緩和に役立ちます。

 

東洋医学では「気」が体の中をスムーズに「流れていること」が生命を維持する上でとても大切な要素としてとらえられています。

その流れとは①物質(食物・酸素他)②エネルギー③生命情報の3つの流れです。3種類の性質を同時に持っている「気」を「血(けつ)」と呼び、②のエネルギーと③生命情報の性質をもつものを「気」と呼んで区別しています。

「血」は西洋医学の「血液」と同じものと勘違いされがちですが、東洋医学でいう「血」は、血液だけではなく、食物や体内で分解された栄養素、内分泌されるホルモン、消化酵素といったすべての物質を含む幅広い概念と解釈されます。

東洋医学では気血がスムーズに「流れること」が生命と健康の維持にとって、とても大切な要件として考えられていますが、この考え方は、血液や体液の循環、そして神経組織を通じた脳と身体各部との間での情報交換といった「流れ」によって生命活動が維持されていることを示す西洋医学の生理モデルにも共通しています。

東洋医学の世界には、もうひとつ「体温」と「生命」を結びつけて考える独特の視点があります。これは「生きていること」は「温かいこと」ととらえる視点です。

昔から「冷たくなった」という表現は「死」や「死体」を意味する言葉として用いられています。「温かいこと」と「生きていること」は深く結びついて考えられ、この考え方は、温泉療法や温灸など「体を温める」こと「生命エネルギー」を回復する伝統的な治療ツールにも深く関連しています。

西洋医学の生理学では、細胞内の化学工場で生成されるエネルギーの約80%は「熱エネルギー」であると解説されています。

人の体を構成する60兆個の全身の細胞は、体を「温める」ために日夜、せっせと働いているとも解釈され、西洋医学の生理学のメカニズムでも「生きていること」と「温かいこと」が密接につながっている関係が示されていると言えそうです。

また最近の臨床研究では、体温(平熱)を意図的に上げることで、免疫力の改善効果が得られるという報告も発表されています。西洋医学の分野でも「生きていること」は「温かいこと」という東洋医学の伝統的な考え方が、今後ますます注目されていくことでしょう。

矢野

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ